なまけものの人生記録

私のちょっと変わった経験をシェアできたら嬉しい

高学歴ニートについて

テレビでやっていた、高学歴ニートの話に共感できすぎた。

世の中の人にもっと知ってもらいたい。

そもそもあまりなにもしたくない。

まずはそのことを知ってほしい。

だから働くなんてめちゃくちゃしんどい。

なぜなにもしたくないかというと、「良い子でいること」が

デフォルトに設定されるよう育てられたから。

 

テレビでは、「考えずにとにかく行動しろ」って言ってたけど、

「自分の意思で、自分の決断で行動する」ってことを、

これまでの人生でしてこなさすぎて、社会人になったからどうぞと、

突然言われても困る。

 

「行動」してこなかったのは、親が優しく、裕福で過保護だったから、

自分より前に親が思う、子供にとって良いだろうと思う方向へ、

決断してしまってたんだと思う。

それは、親を責めるというよりかは、幸せな子供の証だと思う。

本来、理想の姿は、それに感謝して頑張るべきなんだとも思う。

 

だけど、小さいころから、

与えられたことに従う→褒められる→そのために頑張るという

習慣が身についている。これが「良い子デフォルト」。

 

いざ、自分でなんでも決めていいよと言われると途端にわからん。

30歳手前にもなって、今更失敗してもいいからやってみなって言われても、

今まで自分の意思すら持ったことないのに、決断そして行動なんて

怖すぎてできない。

 

高学歴ニートと呼ばれ、動けなくなってしまっている理由は、

ただそれだけだと思う。

でも、ただそれだけが、ものすごい重大問題で、

なぜなら、20歳越えてから失敗してもいいからやってみるって

この国では結構難しい。

レールから逸脱すると元には戻りづらい。職歴は傷つく。

子供のころほど自由度は高くない。挑戦する内容にもよるけど。

 

今まで小さな挑戦すらしてこなかったのに、

突然「就職」とか「転職」とか「やりたい仕事」とか、

人生を左右するような大きな決断なんて、普通に考えてできない。

そう考えると、また考えばかりが先行して余計に動きづらい。

負のスパイラル。

 

こうして言語化してみると、たしかに・・・となると思うが、

言語化できる人間も少ないし、

「普通に働け」と言ってくる大人に言い返せる人間も少ない。

 

ニートや、引きこもりは、

時代や環境の影響でやむを得ず動きづらくなってしまった人たちなのだ

ということをわかってほしい。

決して甘えている、なまけているわけじゃない。

物理的に、意思決定経験や成功体験が少ないので、

人生の大きな決断にぶち当たったときに恐怖を感じ、おびえているだけ。

 

彼らもこのままではいけないということは、世間の人の何倍も感じている。

そして、世間の人達が言う「普通」に

なれない自分を責めている人もいると思う。

 

そのことが、世間に広まればいいのにと思う。